施工前
築30年・63㎡の入居前のスケルトンリフォームです
今回は訳あって既に中途半端な解体工事がされていました
難しく面倒な水周りの撤去が放置状態でした
築年数が経っているので結構中央部分でコンクリートの床が下がっています
リフォームプラン自体はお客様が既に決めており、弊社は細かな寸法など納まりを考慮するだけのリフォームです
システムキッチンやユニットバスなどの住宅設備機器・ドアやフローリングなどの色やグレードなども既に決まっていました
今回のポイントは天井高さをできるだけ高くしたいと言うことで床組式をコンクリート直貼り仕上げに変更します
隣戸の音を遮音したいということで境界壁には遮音工事を施します
壁などの配置にミリ単位の納まりが要求されており慎重に工事をする必要があります
施工後
プラン的には多少収納の位置が変わったもののその他は大きな移動はなく80年代の前半までのマンションに多くみられた配置になりました
新しいユニットバスの位置にはコンクリートの梁と天井に上階からの汚水管(当然床には下階への汚水管)がありました ユニットバスの天井に梁欠きと下がり天井をL型に加工する難工事がありましたが特別な技術を用いクリアしました
遮音壁はコンクリートから隙間を空けて壁を造作し、グラスウールを充填し更に遮音ボードを貼りました これでほぼ生活音は聞こえなくなりました
問題点
玄関の石貼りはお客様が直接知り合いの業者に依頼しましたが、割付寸法などとても施工できるものではなかったので、希望の形になるよう私が割り付け図を描き業者に渡すということになてしまいました
こういう場合、もし寸法などの間違いがあり納まらなかった場合、誰が責任を取ることになるのか難しい問題が発生してしまいます
コストダウンの為でしょうか、お客様が直接解体業者を手配し工事をさせたようです
しかし、残念ながらこのような状態では解体とは言えず弊社でも残りの撤去を行いましたのでコストダウンには全くなっていないと思われます
解体工事も施工の事を考慮しながら行う必要がありますのでこのような方法はできるだけ避けていただいた方がよいでしょう
施工・料金
実働25日間 工事代金 約¥5,200,000